「第12回総会 記念講演会」開催

10月8日、北広島九条の会は第12回総会を行いました。記念講演に、高崎 暢(とおる) 弁護士をお招きしました。演題は、「いま、憲法を考える」。60人の市民が、熱心に耳を傾けました。

高崎さんは「今、憲法は歴史上もっとも危険な状況にある」と、安倍改憲の動きを語りはじめました。


しかし、「自民党総裁選は安倍らの圧勝の目論見がはずれ、党員票の45%が石破に流れました。そして、沖縄県知事選は玉城デニー氏が8万票の大差で勝利しました。今、安倍政権による改憲策動はつまずきを見せており、改憲に向けてのスケジュールが窮屈になってきています」と高崎さんは語ります。そして、「この間の世論調査から明らかなように、何よりも国民は改憲を望んでいません」と言います。(安倍改憲についてのこの間の世論調査の結果は、このページの最後に載せています)「安倍晋三は現憲法を『アメリカによる押しつけ憲法』というが、彼らの策動こそ『押しつけ改憲』である」と厳しく批判しました。

次に、高崎さんは自衛隊を憲法に明記するという改憲案について、憲法9条2項を死文化するものに他ならないことを詳しく説明しました。また、自民党が優先改憲項目の一つであると言っている「緊急事態条項」についても、「政府が緊急事態と認定したら議会に諮らずに国民の自由を弾圧し人権を抑圧できるようになる」などの重大な問題点を指摘し、改憲は許されないと述べました。


高崎さんは、自分自身が取り組んでいる「安保法制違憲北海道訴訟」について、その意義を述べ、勝訴できるかどうかは支援者の広がり・国民運動にかかっていると語り、支援を呼びかけました。

「安倍改憲を許さない運動は、私たちの当面の最大の課題です。3000万人を目標にした『安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名』が現在全国で1800万筆になっています。安倍改憲の発議阻止をめざして3000万人達成に進もう」と高崎さんは呼びかけました。そして、運動を進めていく上で、「沖縄に学ぶ」「憲法9条を守り生かす私たちの運動は、朝鮮半島の非核化、北東アジアの平和実現に貢献するたたかいの一つ」「核兵器廃絶、反原発、消費税増税中止、九条の会などの運動はすべてつながっている」ことに留意する必要があると語り、「市民と野党の共闘を前進させ、地方選・参議院選挙で勝利しよう」と呼びかけました。


講演の終わりにあたって、ドイツ連邦第6代大統領ヴァイツゼッカーの演説を引用して「『過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目となる』というところが有名ですが、『自由民主主義体制において必要な時期に立ち上がるなら、後で独裁者に脅える必要はない、つまり自由民主主義擁護には法と裁判所だけでは不足で市民的勇気も必要』とも言っています。今こそ私たちは『市民的勇気』を発揮する時です」と力強く語りました。そして、「私たちは非力だが、無力ではない」「あきらめないこと、声を出し続けていくこと、そこに野党共闘の道がある」と私たちの運動に激励と勇気を与えてくれました。

ヴァイツゼッカー元大統領についてはこちらをご覧ください。

講演レジメは、こちらを、講演資料はこちらをご覧ください。

 

記念講演の終了後、北広島九条の会第12回総会が行われました。

西の里・虹ヶ丘九条の会共同代表の塩崎義郎さん、市民連合北広島の柘植純一さんから激励と連帯の来賓挨拶がありました。

 


梁川彰博事務局長が、この間の活動を振り返り、これから1年の活動方針・役員体制・予算を提案し、参加者全員の総意で承認されました。


共同代表の松島信義さんは閉会挨拶で、「安倍改憲を許さないために、北広島九条の会の活動を前進させ、声を出し続けよう」と述べました。


北広島九条の会「2017年度の活動の経過」と「 2018年度の活動計画」はこちらをご覧ください。

<トピック>
北広島九条の会会員の山田邦雄さんがさまざまな新聞・写真を会場内に掲示してくれました。沖縄県知事選挙開票翌日の沖縄タイムズも掲示されていました。


<参考>安倍改憲についてのこの間の世論調査

1)安倍首相が秋の臨時国会に党憲法改正案の提出を目指していることについて

朝日新聞(9月8・9日)
・賛成        32%
・反対        49%
・その他・答えない  19%

共同通信(9月20・21日)
・賛成        35.7%
・反対        51.0%
・わからない・無回答 13.3%

読売新聞・日本テレビ(9月21~23日)
・賛成        36%
・反対        51%
・答えない      13%

NHK(10月6~9日)
・提出すべき     17%
・提出する必要はない 36%
・どちらともいえない 38%

2)憲法第9条を改正することについて

報道ステーション(9月15~16日)
・賛成         16%
・どちらかといえば賛成 21%
・どちらかといえば反対 22%
・反対         33%
・わからない、答えない  8%

3)戦力を持たないことを定めた憲法9条2項を維持したうえで、自衛隊の存在を明記することを検討している自民党案について

読売新聞・日本テレビ(9月21~23日)
・賛成         39%
・反対         43%
・答えない       19%

*9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、北広島市内大曲並木地区にも大きな被害が発生しました。被災された皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。